詠使い7巻
黄昏色の詠使いVII 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 細音啓,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/08/20
- メディア: 文庫
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以下感想(ネタバレあり?
ようやくと言っていいのでしょうか、敵の全容がだいぶわかってきましたが、未だに「ミクヴァ鱗片」と太古の「セラフェノ音語」については謎のまま。夜色と空白の真精たちと、年齢不詳のシャオ軍は知っているようなのだが、それについては次巻で明らかになりそうな気がします。舞台が学園から離れたということで新キャラ名詠士も続々登場してきました。個人的には、学園でセラフェノ音語を研究中のミラー先生が気になるところです、あとで登場しそうなので。
全てを知った上で行動する者、全てを知ってなお動かない者、何も知らないから手探りで前へ進もうとするもの、そしてただの私情のみで動く者。それぞれの思惑が交錯しあいながらも徐々に真理へ近づいています。
いろんな小説を読んできましたが、常に懇切丁寧な文章で、そういう意味でもとてもきれいで、文章自体に美しさを感じさせられます。ここまで書いて思ったことは、自分が書くよりどっか他のレビューのほうがよっぽど共感できて良い感想を書いている気がします。何が一番言いたいのかというと、とてもきれいな作品だということです。時間があればセラフェノ音語も自力解読したいですねぇ。